風景なんか見えたことがない

なくしてたリリーフランキーの「美女と野球」の文庫版をやっと買って、電車の中で20ページくらい読む。
読んだリリーの本の中では、やっぱこれが一番だな、ってのと、やっぱリリーフランキー才能あるなってのは、別に新しい感想ではないんだけど。
リリーフランキーが『東京タワー』でビッグネームになったのが、すごいうれしいのは彼がたとえば遅刻魔だったりとか、だめ人間属性をかなり備えているから。
創作ものが当たって金持ちになった人にはそういうの少なくないのかもしれないけど、たまたま見たトップランナーで、山本太郎が「ぎらぎらしてないのが新鮮」的なことを言っていた。
見てないから知らないけど、やっぱ他のトップランナーはぎらぎらしてんじゃん。
いろんなとこで週一回とかでぐるぐる紹介される社長とかって、暑苦しめ。
そういうんじゃなくて、だめさはちゃんと持っていて、人を圧倒するぎらぎらなしで、創造力なんかでもってそういう連中に対等に並んでいけるって、やっぱかっこいいね。
そんなんになりたいと、昔思って思いまくってたし、驚くことにまだ思ってんの。
もちろん、当時と違うのは時間が経ってどうやら自分の相応なあたりがかなり鮮明に見えてきちゃったってとこで。
だから、まあ、そうなんだからって当時はなかったそれなりのとこで自分なりの立ち居地しっかりしてこうって思想もありはするけど。
結局見えてきたのは「自分」でも、立ち居地決める気ないゆえに気になりまくる自分のランクってやつだし。

ともあれ努力はつづけなくちゃいけないってわけで、何するのかが問題。
仕事に集中しても見えてきたランクでは2流にもなれなそう。
それはやっぱいやなんだ。
俺はいよいよ追い詰められている。
今までにない力出すか、一生不満足で喜び半分で生きていくか。
1.1倍で後者だけど。
運が人並みかそれ以下ってのはいままで証明されてるし、さんざんスロットで目に見える形で思い知った。
1発逆転はない。
速読をやったって絶対にマスターはしない。
だから、それにかけてはだめ。
それよりも、少なくとも人並み以上の努力をやるとできうる範囲を超えてやる。
そうすりゃランクも少しくらい上がるかも。
当たり前の話を、すぐ忘れんだ。